国内ウイスキーの高価買取

国内ウイスキーは世界において注目の的となっています。サントリー、ニッカをはじめとした国内ウイスキーの多くがプレミア価格となっており、メーカー価格で販売される姿を見る機会が減っている状況です。また2010年以降に建てられた蒸留所は25カ所を超えており、国内ウイスキーはまさに破竹の勢いとなっています。

昨今はクラフトウイスキーといった言葉も盛んに使われるようになっており、大手メーカーのみならず小規模の蒸留所やベンチャーウイスキーにも注目が集まっています。

またウイスキーのトレンドを語る上で外せないのがシングルモルトです。シングルモルトは味わいの個性の強さで消費者に好まれ、さらには少資本で製造できる点から小規模蒸留所やベンチャーウイスキー隆盛の追い風となっています。今後、ウイスキーはますます多様化し、消費者は自らの好みに合った銘柄・ボトルを選ぶようになっていくでしょう。

以下では、人気の国内ウイスキーを紹介します。

サントリー響

「響」は、サントリースピリッツ株式会社が製造する日本のウイスキーで、多彩な原酒を巧みにブレンドし、豊かな香味を醸し出すことが特徴です。ブランド名「響」は「人と自然が響き合う」を表すサントリーの企業理念を象徴しており、一説にはブラームスの「交響曲第1番 第4楽章」がイメージとされています。ボトルには”24面カット”が施され、「二十四の節気」や「24時間」を表現しています。また、ラベルには歴史深い越前和紙が使用されています。

響には5つのラインナップがあります。『響 ジャパニーズハーモニー』は、日本の四季や繊細な感性を体現し、ローズやライチの香りと柔らかい味わいが特徴です。『響 ジャパニーズハーモニー マスターズセレクト』は、山崎シェリーカスク原酒のブレンドにより甘くウッディな余韻が生まれます。『響 ブレンダーズチョイス』は、多様な樽で熟成された原酒からブレンドし、甘い香りと心地よい酸味を持つウイスキーです。

また、『響21年』は、酒齢21年以上の原酒を使用し、フルーティーで甘美な香りと奥行きのある味わいが魅力です。『響30年』は、酒齢30年以上の原酒を用いて丁寧にブレンドされ、甘く華やかな香りと重厚なコクが特徴的です。これらのウイスキーは数々のコンテストで高評価を受けており、その美しいボトルデザインと合わせて、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。

ニッカウヰスキー竹鶴

ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝の名を冠した「竹鶴」は、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の2つの原酒を絶妙に配合したピュアモルトウイスキーです。スモーキーな香りと力強い味わいの「余市」と、華やかな香りと軽やかな味わいの「宮城峡」を組み合わせることで、ブレンデッドウイスキーのような柔らかさを実現しています。

竹鶴は、2000年に12年熟成のピュアモルトとして初リリースされ、ブレンデッドウイスキーのような飲みやすさを目指した、これまでとは違うタイプのモルトウイスキーとして評価されました。以降、17年、21年、25年熟成の各種ウイスキーもリリースされ、すべてが国内外で高評価を得ています。

特に、「竹鶴12年ピュアモルト」は、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ（ISC）で金賞を2回、「竹鶴17年ピュアモルト」はワールド・ウイスキー・アワード（WWA）で「ワールド・ベスト・ブレンデッドモルトウイスキー」を4回受賞するなど、その品質は世界的にも認められています。

また、NHK連続ドラマ「マッサン」の影響やジャパニーズウイスキーのブームも重なり、竹鶴は大人気となりましたが、その一方で原酒の不足が問題となり、一部商品が終売となりました。現在市場で手に入るのは、「竹鶴ピュアモルト」および17年、21年、25年熟成の各種ウイスキーです。これら全ては度数43%で、ニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売しています。竹鶴は、日本のウイスキー文化を世界に広めた象徴的なブランドであり、その歴史と品質は今なお多くの人々から愛され続けています。

シングルモルトウイスキー 山崎

現在の国内ウイスキーブームを語る上で外すことのできない銘柄がサントリーの「山崎」です。大阪府にある山崎蒸留所で製造されるシングルモルトウイスキーであり、多くのボトルがプレミア価格で取引されています。

このような山崎の現行ラインナップは次の通りです。

山崎
山崎12年
山崎18年
山崎25年

また、これまで様々な限定品も販売されており、山崎55年はアメリカのオークションで1本が約8,000万円で落札されて話題となりました。

シングルモルトウイスキー 白州

サントリーのボトルであり、山崎と双璧をなすのが白州です。白州は山梨県の白州蒸留所で製造されるシングルモルトであり、爽やかな味わいが人気を博しています。白州の現行ラインナップは次の通りです。

白州
白州12年
白州18年
白州25年

白州も山崎と同様にこれまでに様々な限定品が販売されており、現在は多くのボトルにプレミア価格がついています。白州25年は現在70万円を越える価格で取引されることも珍しくありません。

ニッカ 余市

サントリーと双璧をなす国内ウイスキーメーカーであるニッカウヰスキーのシングルモルトも人気があります。北海道の余市蒸留所で製造される余市はニッカウヰスキーの代表的なシングルモルトであり、原酒不足の影響から現在のラインナップは次の2つです。

余市
余市10年

過去には余市15年、余市20年といった長期熟成ボトルも販売されていましたが、現在は中古市場でプレミア価格で取引されるのみとなっています。余市20年は30万円〜50万円程度の価格です。

ニッカ 宮城峡

ニッカウヰスキーにおいて余市と並んで語られるシングルモルトが宮城峡です。こちらは宮城県の宮城峡蒸留所で製造されており、現行ラインナップは宮城峡1つのみです。

余市と同様に宮城峡も人気の高まりによる原酒不足が深刻であり、宮城峡10年、宮城峡12年、宮城峡15年などの過去のオフィシャルボトルは中古市場でしか手に入りません。

ピュアモルトウイスキー・ブレンデッドウイスキー

ここまで国内ウイスキーのシングルモルトを中心に紹介しましたが、ピュアモルトウイスキーおよびブレンデッドウイスキーも人気があります。特に以下の銘柄は高い人気を誇り、プレミア価格で取引されています。

サントリー 響
ニッカウヰスキー 竹鶴
ニッカウヰスキー 鶴
キリンウイスキー 富士山麓

このように国内ウイスキーはシングルモルト、ピュアモルト、ブレンデッドそれぞれに高い需要があります。ご自宅にウイスキーコレクションがある場合、ぜひとも一度査定を試してみてください。プレミア品が多い場合、驚くような買取価格が期待できます。