貴金属

貴金属とは、主に金、銀、プラチナなどを指し、希少性の高い金属の総称として使われる言葉です。これらの金属は美しい色彩・輝きを有し、古くから宝飾品に使われてきました。

貴金属の多くは採掘によって入手されますが、どのような地域でもとれるわけではなく、希少性が高いために高値で取引されます。その価格は需要と供給により決定され、金をはじめとして経済の影響や相場の影響を受けながら価格に変動がある点も面白いところでしょう。特に金は安全な投資対象として認識されており、経済不安のある際には価格が上昇する傾向を持っています。

以下では、金、銀、プラチナについて解説します。

金について

金は貴金属を代表するものであり、高い希少性から比較的安定して高値で取引される特徴を持ちます。また、錆びにくいという特徴もあり、宝飾品や各種の細工や装飾によく使われてきました。金を薄く伸ばした金箔は、仏像や仏壇、屏風などの美術品にも使用され、豪華絢爛に装飾を施します。

金は金属の中でも柔らかい性質を有し、加工のしやすさも重宝される理由です。また、昨今は優れた導電性から電子部品に使われる機会も多くなっています。

金製品には純度があり、以下のように刻印されています。
純度が高いほど価値が高くなります。

・K24　⇒　純金99％～100％
・K22　⇒　純金91.7％
・K18　⇒　純金75％
・K14　⇒　純金58.5％
・K10　⇒　純金42％

銀について

銀も有名な貴金属であり、古くから宝飾品、各種の細工、食器などに重宝されてきました。銀は酸化しやすい一方で腐食しにくいという特徴も有しています。また、銀が有する抗菌作用は食器に向いており、現在も高級食器として銀を使ったものが多く製造されています。

このような性質を利用して、銀は様々な用途に使われています。

銀製品にも純度があり、以下のように刻印されています。

・SV1000・999　⇒純度99.8％以上　「純銀」「ピュアシルバー」と呼ばれる。工業用品や医療で使用されることが多い
・SV950　⇒　純度95％　ハンドメイドの高級ブランドで使用される。別名「ブリタニアシルバー」
・SV925　⇒　純度92.5％　加工しやすく、硬度もありジュエリーで最も一般的に使用される。別名「スターリングシルバー」
・SV900　⇒　純度90％　銀雑貨や装飾品に使用される

プラチナについて

最後に、プラチナは白金とも呼ばれる貴金属であり、金や銀と比較しても高い希少性を有します。また、金や銀と比較して高い強靭さを有し、耐食性の高さにも優れたものがあります。

さらに酸や塩素への耐性も有しており、人工関節や歯科用具などの医療器具に用いられることも多い特別な貴金属です。金や銀と比べても希少性が高いことから、相場も高く、需要と供給の影響で価格が変動しやすくなっています。

プラチナの純度は以下のように刻印されます。

・Pt1000　⇒　純度99.95％　柔らかく、少し黒味がかっている。ジュエリーに使われることはほとんどない
・Pt950　⇒　純度95％　国際基準ではPt950以上がプラチナとして認められている
・Pt900　⇒　純度90％　日本で最もポピュラーなプラチナ
・Pt850　⇒　純度85％　加工しやすく価格を抑えられるため、ジュエリーパーツとして使用される

金・銀・プラチナは比較的安定した資産価値を持っている

このように金、銀、プラチナをはじめとした貴金属は宝飾品、各種の細工、食器、医療器具のように幅広い分野で用いられています。需要と供給により一定の価格変動こそありますが、採掘量が限られていることもあり、資産としての安全性も需要につながっているでしょう。

ご自宅に貴金属製品で使っていないものがある場合、まずは査定を試してみてください。古いものであっても一定の価格が維持されているため、買取価格が期待できるでしょう。