バイオリンの高価買取

バイオリンは長く親しまれてきた楽器であり、一定のニーズを維持し続けています。プロによる仕事道具としても使われ、また一般人の趣味としても高いニーズを持っています。

プロやハイアマチュアは有名作家のバイオリンや過去に名器と呼ばれたものを利用する傾向もありますが、一般人は国内メーカーのもので価格が手頃なものを選びます。そのため中古市場で取引が活発に行われるのは国内メーカーの既製品となります。ただし、入門用を経て次の楽器を探す際には、海外の有名メーカーのバイオリンもよく選ばれています。

中古市場では子ども用サイズも流通

またバイオリンには複数のサイズがあります。大人用を4/4として、子ども用には1/16〜3/4があり、体の大きさに合わせて選ばれます。バイオリンを習い始める時期はそれぞれですが、体の成長に合わせてサイズアップしていくため、利用し終わったバイオリンが中古市場で流通する機会も多くなります。

バイオリンのサイズ・・・4/4サイズ　3/4サイズ　1/2サイズ　1/4サイズ　1/8サイズ　1/10サイズ　1/16サイズ

世界的バイオリン「ストラディバリウス」

ストラディバリウスのバイオリンは、そのパワフルでダイナミックな音色が特徴です。大きなホールでもその深みのある音は失われず、聴き手を魅了します。その素晴らしい音色から、「ストラドを超えるバイオリンは現れない」と言われています。しかし、その理由はただ音色が素晴らしいからだけではありません。

ストラディバリウスが制作活動を行っていた17世紀後半から18世紀中期は、「小氷期」と呼ばれる夏の暑さがない時代でした。この特殊な環境は、森林とそこで育つ木々に大きな影響をもたらしました。普段であれば、木は夏に水分を吸収し、その結果「年輪」の幅が広がります。しかし、「小氷期」では夏がなく、そのため年輪の幅が一定に保たれるという特異な状態が生まれました。このような特殊な木材が、ストラディバリウスの音色を生み出す一因となったのです。

この特殊な自然環境と、ストラディバリの緻密で天才的な制作技術が組み合わさって、ストラディバリウスは誕生しました。どちらか一つでも欠けていたら、その結果としてのストラディバリウスは存在し得なかったでしょう。この理由から、「現代科学をもってしても再現不可」と言われています。その音の美しさは特別な環境と天才の技が合わさった、一度きりの奇跡の産物とも言えるでしょう。

バイオリンの主な日本メーカー「ヤマハ」「スズキ」

国内メーカーで有名なのはヤマハとスズキです。ヤマハは初心者用からプロ用まで幅広いラインナップを備えており、手に入れやすく人気です。

スズキは国内初のバイオリンメーカーであり、職人の手で作られたハイアマチュア・プロ向けのモデルが多くなります。安価なバイオリンは10,000円程度から購入できますが、高品質な手工芸のものは数十万円するのが当然となっています。このように一定ランク以上のバイオリンはそもそもの販売価格が高く、それゆえに中古品を購入したいというニーズが生まれています。

昨今注目が集まるサイレントバイオリン

さらに昨今の住宅事情をふまえてサイレントバイオリンの人気も高まっています。サイレントバイオリンはヤマハが開発したもので、一般的なバイオリンにある胴体をなくし、音を電気信号に変えてヘッドホンやスピーカーから出力するものです。そのため音に気を使わなければならないアパートやマンションであっても練習・演奏ができると人気があります。

自宅にある使わなくなったバイオリンは買取査定を依頼しよう！

ご自宅に使用しないバイオリンが眠っている場合はぜひとも査定を試してみてください。前述の通り、バイオリンは中古市場においても活発に取引がされています。入門用からプロ用まで幅広く需要があるため、よほど状態が良くない場合をのぞいて価格がつくでしょう。

特にそもそもの販売価格が高価なものや有名メーカーのものであれば、中古であっても数十万円で取引される場合もあります。弓やケースなどの周辺機材とあわせて査定を試し、買取価格がどのくらいになるかイメージできるようになりましょう。