アコースティックギターの高価買取

アコースティックギターは、ギターの中でも知名度が高く、初心者からプロまで幅広いニーズがあります。ポップスや流行の音楽で使われることが多く、誰もがはじめに手に取りやすいギターと言うことができるでしょう。また、日本においてはフォークソングでアコースティックギターが使われ、大きなブームを生み出しました。そのため1960年代〜1970年代にかけて青春時代を過ごした年代の人にもアコースティックギターは親しまれています。

希少価値が高い、名工・著名製作者のアコースティックギター

またアコースティックギターは他のギターと同様にコレクションアイテムとしても高いニーズを持っています。特に世界的に有名な作家のものや、現在は絶版されているアコースティックギターは希少性も高く、中古市場ではプレミアのついた価格で取引されています。大量生産品ではなく、プロの作家が一つひとつ手作りで作るギターは一点物としての価値も高く、根強い人気を誇るアイテムとなっています。

Gibson（ギブソン）のアコースティックギター

Gibsonは、1902年に設立されたアメリカのギターメーカーで、エレクトリックギター「レスポール」でその名を世界に轟かせました。しかし、その手腕はアコースティックギターにも及び、特にその代表モデル「J-45」はその証明といえます。

J-45は1942年にMartinのDシリーズに対抗する形で発売され、その特徴的なサウンドは「ラウンドショルダー・ジャンボ」サイズによるものです。その音色は低音が控えめで、歌謡曲と特に相性が良いとされています。この特性は、強めのストロークを行っても音が歌声を邪魔しない、という特長にも繋がっており、多くのアーティストに愛用されています。

J-45のボディは、トップ部にシトカスプルース、サイドとバックにはマホガニーを使用。2018年版ではピックアップにL.R. Baggs Element VTCが内蔵されています。特に1960年代に製作されたヴィンテージモデルは、その独特の響きから多くのギタリストに愛用されています。

さらに、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、ボブ・ディランなど、歴代の名だたるミュージシャンがGibsonを使用したことで、Gibsonのアコースティックギターはその名声を不動のものとしました。また、大橋卓弥（スキマスイッチ）、奥田民生、斉藤和義など、国内外の多くのアーティストに支持されており、その質の高さとサウンドは幅広い音楽シーンで評価されています。

Martin（マーチン）のアコースティックギター

マーチンは、アコースティックギターの分野で伝統と誇りを持つ名門メーカーであり、創業から180年以上にわたり世界中のプレイヤーから愛され続けています。彼らの製品は、「いつかはマーチン」と言われるほど高級で憧れのブランドとして認識されています。

その中でも、「スタンダードシリーズ」はマーチンの代表的なラインナップで、D-28やD-45、さらにエリック・クラプトン氏の愛用で知られる000-28など、往年の名機の現代版が含まれます。また、「スペシャル・エディション」は、特別な仕様が施されたモデルで、現社長マーチンIV世が考案した「CEOシリーズ」も含まれています。

「スタイル18」では、シトカ・スプルーストップ、マホガニーサイド＆バック、セレクテッド・ハードウッドネック、エボニー指板＆ブリッジといった特徴があり、価格は40万円台前半から。上位機種では、シトカ・スプルーストップ、インドローズサイド＆バックといった仕様が特徴で、価格は40万円台後半から。中でも、ゴールドパーツやべっ甲柄ピックガード、豪華インレイが施されたD-45は150万円を超えます。

また、ボディのバインディングにヘリンボーンを配したアップグレード版のHD-28やHD-35なども存在し、価格は50万円台からとなります。

そして、「CEO-6」はD-28を基にしてアディロンダック・スプルースをボディトップに採用し、スキャロップド・ブレーシングなどのアップグレードを施した特別モデルで、マイクシミュレータも搭載されています。

これらの特徴は、マーチンが長年にわたり磨き上げてきたギター製作の技術と情熱を体現しています。それぞれが、独自の美しさとサウンドを持つマーチンのギターを象徴しています。

K.Yairi（ヤイリ）のアコースティックギター

ギター製造の名門、K.Yairiは1935年設立の岐阜県可児市の国内メーカーです。30人ほどの職人が手作業で1本ほどずつギターを制作する、職人技が光るメーカーとして知られています。ヤイリギターの最大の魅力はその品質の高さ。一見するとその数は多くないかもしれませんが、それぞれのギターが丁寧に作り上げられているため、その質と造りの良さは広く認められています。

特に注目すべきはギターのブレイシング。音の鳴りを左右するこの部分にもヤイリの職人たちはこだわりを見せています。その結果、ギブソンやMartinの有名ギターを基にしたスタンダードシリーズは、本物に匹敵する高音質を持ちつつ、価格は一段落とした非常に優れた製品となっています。

さらに、ヤイリギターは販売後の保証についても特筆すべきで、永久保証が採用されています。もちろん、製品の不良以外に起因する不具合は有償となりますが、その有償修理も安価であることで知られています。

その品質とアフターケアの充実度から、プロアマ問わず幅広いミュージシャンに愛されるメーカーとなっています。また、オーダーメイドギターの製造・販売も行っており、自分だけの一本を求める人々からも支持を得ています。

特に人気のモデルとしては、Martin D-18に基づく「DY-18」や、Gibson J-45に近いスペックで製作された「JY-45」があります。このような製品たちは10万円台で手に入りながら、音質や演奏感は最高レベルを保っています。

以上の理由から、K.Yairiは安心して選べる国内ギターメーカーといえます。その職人たちのこだわりと、丁寧な仕事によって生まれる品質の高さは、音楽愛好家からの評価も高く、ヤイリギターを使い続ける人が多いという事実が、その信頼性を物語っています。

入門からプロまで弾きやすさが定評　YAMAHA「Lシリーズ」

入門用としてはヤマハのアコースティックギターが人気であり、販売価格も10,000円台からと手頃です。初心者はこうした安価なものから始めますが、レベルアップする過程で高価なものを欲するようになり、中古市場で有名なギターを探すニーズが生まれます。

高級アコースティックギターの需要

プレミアのついたアコースティックギターの価格は天井知らずです。例えば、Martin社の「OM-45 De Luxe Authentic 1930」は2014年に製造されたモデルですが、11本のみの製造であり、現在は約1,000万円で取引されています。こうした過度に高価なギターはプロやコレクターが好むアイテムです。

買豊堂はアコースティックギターを専任の査定士が査定します！

アコースティックギターは今なお人気の楽器であり、ポップスやロックへとの親和性の高さから、新しく練習を始めるニーズも高く、今後も高いニーズを維持していくでしょう。プレミアのついたアコースティックギターはコレクション用としても価値を発揮しますが、大量生産品は演奏に使われてはじめて価値を発揮する側面があります。

そのため、使わずに保管してあるアコースティックギターはぜひとも査定を検討してみてください。現在は製造されていないような古いモデルにはプレミアがついているものもあります。そうしたモデルは高い買取価格も期待できるため、まずは査定を試してみましょう。